“Star Gift Special Story”更新！

更新

どうもどうも、広報の山口です。

今回は先にお知らせがあります。

次回から「Starry☆Sky ブログ」は隔週での更新となります。

その分、情報は凝縮してお届けしたいと思っておりますので、今後とも宜しくお願い致します。

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○Starry☆Sky×アニメイトカフェ

残すところあと2週となりました！　

公式サイトでの事前抽選予約は終了いたしましたが、
当日や近日の予約を受け付けている場合がございます。
アニメイトカフェ池袋様、アニメイトカフェ天王寺様のtwitter公式アカウントで
随時受付情報が更新されていますので、チェックしてみてください！

アニメイトカフェ池袋　公式twitter

アニメイトカフェ天王寺　公式twitter

先週のブログで、「Starry☆Sky×アニメイトカフェ」のレポートを紹介致しましたが、

メニューもグッズもとても充実しています！
是非、行ってみてくださいね！

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○『Starry☆Sky』 PlayStation®Vita 情報

先週、『Starry☆Sky』 PlayStation®Vita移植版の制作が決定したことを紹介致しました。

Twitterでの反響がたくさんあり、皆さん注目してくださっているのをありがたく思います。

Vita移植版は、ゲーム本編とファンディスクが1本のディスクに収録されています。

第1弾『Spring』は2015年春に発売予定です。

詳細は決まり次第、お知らせいたしますので、楽しみにお待ちください！

Starry☆Sky　PS Vita版ティザーサイトはこちら

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“Star Gift Special Story”のコーナーです！

このコーナーは、「キャラクター1人をフィーチャーしたＳＳを掲載していくコーナー」です。

しばらく間隔があいてしまい、申し訳ございません。

大変お待たせ致しました……！
AGFも終了致しましたので、久しぶりに復活させようと思います。

今回の主役は不知火一樹です！
ネタバレを多く含んでおりますので、
「Starry☆Sky～in Winter～」「Starry☆Sky～After Winter～」はもうプレイしたよ！　ネタバレなんて怖くないよ！
という方はご覧ください。

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彼女は俺の肩に寄り添い、すーすーと寝息を立てている。
バスの車内には、次の停車駅のアナウンスが流れているが、それにも全く気付かないほど熟睡しているようだ。
（緊張の糸が切れたんだろうな……）

結婚を決めた俺達は、これから一緒に住む準備を進めるため、時間を見つけては会うようにしていた。昨日も彼女は俺の家に泊まったのだが……今朝、彼女の顔にはひどいくまがあった。
「お前、なんだそのくま！　パンダみたいだなぁ」
そうからかうと彼女は、むくれて抗議する。
「一樹会長のご両親にご挨拶するんだって思うと、あまり眠れなかったんです！」
昨夜、俺が寝る直前に「明日、俺の両親の墓参りに行かないか」と言ったことで、緊張して寝付けなかったらしい。
眠れなくなるほど、俺の家族になることを彼女が真剣に考えてくれているのだと実感し、胸の奥が温かくなった。
「いつもの可愛い顔が大なしだぞ？」
そう言いながら彼女の額をつつくと、情けなさそうな、恥ずかしそうな……そんな表情を向けてくる。
「初めてご挨拶するのに……こんなんじゃあ、一樹会長との結婚を認めてもらえないですかね……」
どうやら、弱気になっているようだ。
（まったく……こいつは）
本当は、どんな彼女でも可愛いと思う。愛しいと思う。俺は、彼女の頭を優しく撫でた。
「大丈夫だよ、きっとそんなの気にしないから。だって、俺の両親だぞ？」
そう言って笑って見せると、少しして、彼女は安心したように微笑んだ。

昼過ぎに両親の墓へ着くと、２人一緒に手を合わせ、結婚の報告をした。たくさんの事を伝え終わり、顔を上げると、彼女は隣で長い間目を閉じて手を合わせていた。
途中途中、小声で両親に話しかけているようだった。
思わず「まだか？」と声をかけてしまうくらい、たっぷり時間をかけてから、彼女はやっと顔を上げた。
「何をそんなに長いこと話してたんだ？」
「ふふっ、内緒です」
気になって問いかけてみたが、どうやら教えてくれないらしい。その口元には笑みが浮かび、なんだか嬉しそうに見えた。だが、直後、心配そうに彼女は言った。
「一樹会長との結婚……ご両親に許してもらえたかな？」

――俺達はよく似ている。
お互いが、お互いのことを思い合っているのに、言葉で確認をしないと自信がなくなる。
でも自信がなくなるたびに欲しい言葉をかけてくれるから、離れることなんてできないんだ。
「馬鹿だな。この俺が選んだ女なんだから、もっと自信持て！」
彼女をぎゅっと抱きしめると、温かいぬくもりが伝わってきた。
「俺は、お前の傍にいたいんだ。誰に何と言われようと、もう離す気はない」
「それに、こんな可愛い嫁を断る親なんていないぜ。おやじ達も喜んでくれてるに決まってる」
「だからずっと傍にいろ」
彼女は安心したように、俺の胸で頷いた。

気付くと、バスの車内は、乗客がまばらになっていた。
今朝のことを思い返している間にバスは進み、いくつかバス停を過ぎていたようだ。
彼女は俺に寄り添ったまま、いまだ熟睡している。
（気ぃゆるんだ顔してんなあ）
男としてはもう少し警戒心を持ってほしいものだが、それほど信頼されているということなのだろう。それは「傍にいていい」と言われているようで嬉しいものだ。
「次は――」
次の停車駅のアナウンスが流れるのを耳にし、俺はバスの降車ボタンを押した。
「おい、そろそろ着くから起きろ」
そう呼びかけても、なかなか目覚めようとしない。
「まったく……王子様のキスが必要か？　仕方ないやつだな」
西日に照らされて長い睫がキラキラと光る。
いつだって隣にいる存在――これからはずっと一緒だ。
俺は周りに乗客がいないことをいいことに、彼女に目覚めのキスを落とした。

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